原付すらほぼ乗った事のない(普通免許所得時の講習のみ)連れが、いきなりの大型二輪挑戦も十分無謀と思いましたが、
なんと半年足らずで本格的ロングツーリング、しかもバイカーの聖地”九州”に行ってきました。
改めて完全なる個人的記録、加えてかなり写真多目となりますこと、ご了承ください。
■10月20日(日)
以前より連れと合わせて三連休を取っていたものの、当初の予定は”淡路島まったり一周ツーリング”。
昨年同じく大型二輪を取得した友人が、つい先日九州・阿蘇方面へツーリング。
それを知った連れは「羨ましい~!良いな~!」
何かの度につぶやく連れに、もう納得させるには行くしか無いと、、、
連れのバイク熱に引っ張られて、勝手にプチカスタムが進みつつある愛馬ですが、今回はこんな感じの積載で。
AM9:00前後出発からまずは給油、良いペースで毎度の”道の駅 みかわ”で休憩。
からの久万高原町、内子町、大洲市を抜けての八幡浜市。
事前調査の上、ランチ目的でたどり着いたのはこちら。
■ちゃんぽん丸山
ちゃんぽんと言えば”長崎”ですが、”八幡浜”では独自に進化、現在では「ソウルフード」として市民に愛されているとの事。
詳しくは
こちら
中でもこちらのお店は”御三家”とされ、発祥の店らしいのです。
正午前にも関わらず店内は満席、10分少々待って店内へ。
長崎ちゃんぽんとは完全に別物、スープは醤油系のあっさり味でずっと飲んでいられます。
ボリューム的にはこれだけでは腹八分目な感じですが、間食を楽しむにはちょうど良い感じ?
佐田岬の気持ち良い197号を最西端に向けてひた走り。
割と最近車でお邪魔したばかり、”国道九四フェリー”の発着する三崎港の街中へ。
この九州・佐賀関までの海上航路も国道197号線である事から”国道”がネーミングされています。
二輪車の場合、事前Web予約は出来ず(電話での前日までの予約は可能)とりあえず到着はしたものの直後の便には乗り込めない事に。
本日はほぼ九州に渡れば良い計画ですから、気長に待つとします。
と、ラッキーな事にその次の便の予約の方が到着間に合わずで乗船可能に。
一安心から、この周辺での間違いないグルメ”じゃこカツ”で小腹を満たした頃には、
私達の乗船するフェリーが到着。
移動中は身体を休めたいとフリースペースへ。
荷物を置いたら折角ですので、船外の様子を。
往復どちらでも対応可能なメッセージ(笑)とりあえずさようなら四国!
シートスペースも新幹線グリーン車並みの快適空間です。
横になってウトウトする事1時間弱で九州は佐賀関港へ到着。
クラブ活動の遠征でしょうか?四国から九州へ帰る体育会系女子高校生の一団が。
枕を他の一般の方に渡してあげていたり、邪魔にならない様に気をつけていたり、可愛らしくてとても微笑ましい光景でした。
到着の際にも返却しようとした私の枕を、さっと受け取って収納してくれた女の子が。
「ありがとう」と伝えた私にぺこりと会釈、ほっこりあたたかい気持ちになりました。
バイクは両サイドの空きスペースへ固定、1便で5~6台のみ積載ですのでやはり予約するのが安全。
とりあえず到着直後に帰りの便を電話予約しました。
海岸沿いの217号線を下って、小一時間ほどで臼杵市内のホテルに到着。
急きょの計画、直前に本日の宿を別府や周辺で探したのですが全く空きが無く、、、
後ほど知ったのですが別府市(大分スポーツ公園総合競技場)でラグビー・ワールドカップの試合があり、周辺の宿泊施設はほぼ満室だったようです。
よく宿が取れたものだと。
久々に引っ張り出した極太ワイヤーロックでバイクを連結。
チェックイン、部屋に荷物を置いて、事前にチェックしていた夕食の店へ移動、、、
と思ったら、ホテルの一階に良い感じの居酒屋が。
直感的に飛び込んでみたら(ホテル内からも繋がっていました)これが大正解。
メニューを見たところ、定食の内容が充実していると言う事でそれぞれ定食を注文。
とりあえず乾杯、館内にビール工場直のタンクを備えており不味い訳がありません。
本格的な肉焼きセット。
かなり満足度の高いメニュー構成、しかも全て美味。
仕上げに天ぷら、連れの定食も含め全ての品にハズレなし、ほぼ徒歩0歩で大満足の夕食をいただきました。
■10月21日(月)
朝食も相当美味いだろうと想像に難くないのですが、少しでも余裕を持って目的地に向かいたいとホテルを後に、竹田市経由での阿蘇方面を目指します。
九州には何度も渡ってはいますが、毎度目に飛び込む真っ赤な大鳥居、、、初めて気になって調べてみると竹田市「扇森稲荷神社」の参道入口。
GoogleMapで見ると景観等評価も高く、次回はスケジュールに余裕があればぜひお邪魔したいところ。
曇りの天候に加え、少し冷え込んでおり想定外に身体が冷えてきました。
少し遅い朝食を兼ねて”ジョイフル 大分竹田店”に避難。
朝食に最適のメニューがしっかりありました。
周辺の飲食店が早くともAM10:00からの営業開始の中でAM8:00からの営業は本当に有難い。
食事をとっている間にも、同じく阿蘇を目指しているであろうバイカーの集団が何組も。
余談ですが、直前で少々ガス臭い感じがありましたが、どうも異臭騒ぎがあったようで警察や消防の方が周辺の聞き込みや調査を行なっていました。
冷えた身体も回復して再び阿蘇方面へ、とはいえすぐに身体が冷えて程なくの同じ竹田市内”道の駅 すごう”隣接のコンビニにてトイレ休憩とエナジー注入。
景観もこれまでとは違い、阿蘇の雰囲気が漂ってきました。
こちらからのルートではいかにもな外輪山を越えることなくカルデラ内へ、そのまま阿蘇山への上りルートを。
草千里手前の展望台からはガス交じりの濃霧で、全く景観を観ることが出来ず、、、
一昨年(2017年11月)訪れた時にあまりにも閑散としていて心配した草千里の観光施設が沢山の観光客で溢れていました。
熊本地震から阿蘇の噴火で、激減していた客足が随分戻ったのでしょう、安心しました。
草千里からの登山口までの直線、辛うじて山の稜線が確認出来ます。
駐車場に到着するも、火口方面はこんな感じで噴煙が上がっているのがどうにか確認出来る程度。
以前、連れと沢山の写真をカメラに納めさせてもらった”阿蘇山本堂西巌殿寺奥之院”はやはり修復がまだまだ見込めない様子。
降り注ぐ灰にたまりかねて、早々に引き返して山を下ります。
と、少し晴れ間が見えてきました。
少しは阿蘇らしい景観も堪能。
麓のコンビニでトイレ休憩と水分補給、連れのブラックのタンクは降灰の影響が目立ちます。
カルデラ内を縦断、GoogleMapに案内された超ローカルな道からは一瞬”ミルクロード”を通過。
時間があればしっかり走りたい道ですが、先を急いで”やまなみハイウェイ”に合流。
私もバイクでは久しぶり、連れは当然初めての”やまなみハイウェイ”はやはり聖地です。
遅い昼食とはなりましたが、到着したのはこちらのお店。
■郷土料理 八菜家(やさいや)
ふわっとした記憶ながら、以前にもお邪魔した事があり、好印象だったお店。
正午もすっかり過ぎて平日にも関わらず、空席待ちの状態。
私はオススメの”ボルシチ”と煮物の和洋折衷、”八菜家定食”。
連れは”ボルシチ”メインにバゲットのセット。
店内の雰囲気も良い感じ、漬物が食べ放題なのもポイント高し、連れはお代わりして堪能。
お腹も幸せに満たして、お店を後に。
朝のどんより曇り空から、すっかり快晴のツーリング日和。
11号線を由布院方面へ向けて、広葉の始まった山々を鑑賞しながら。
広葉の先には九重の山並み。
道沿いの広場を見つけて、折角持って来たとからには、、、ドローンで少々空撮。
長者原ビジターセンター駐車場でトイレ休憩、九重の山々を背景に記念撮影。
更にやまなみハイウェイを北上し、湯布院の町並みを越えて由布岳周辺のワインディング。
湯布院方面を、、、存在感が際立つ合掌造り風の建物は”ゆふいん七色の風”というホテルだと、今回調べて初めて知りました^^;
別府市内のホテルに到着したのは日没直前、チェックインを済ませ荷物を部屋に下ろして小休憩。
すっかり火山灰をかぶった2台の灰を払い、事前にGoogelMapにて当たりをつけていた居酒屋へ。
■豊後屋 竹かんむり
平日にも関わらず人気店のようで、どうにかカウンターに滑り込み。
この後一組のみ入店可能だった様です、ついてます。
生ビールにお通しの”チーズ豆腐”、美味です、期待が膨らみます。
強烈なインパクト”刺し盛り5品”
インパクトが強烈なだけではありません、全ての刺身が驚きの旨さ。
普段海鮮に厳しい連れも、大絶賛の興奮気味。
九州での食事においてはハズレがほぼありませんが、今回は本当にその記憶が更に強固になりました。
焼酎も充実、普段から芋好きですが、”数少ない大分県産”と言われると注文しない訳には、、、
こだわりにこだわり抜いたと言う”からあげ”
これは確かに美味い!
連れが危うく追加注文するところでしたが、まだ出ていない注文品がある事でどうにか説得。
”常蔵(芋)” ※”つねぞう”と読むそうです。
”出し巻き玉子、明太子のせ”で締め。
すっかり心身ともに満たされて上機嫌でお店を後に。
駅前にも温泉がありました。
別府駅はワールドカップの余韻でしょうか、結構な賑わい。
ワールドカップモニュメント前で記念撮影のカップル。
■10月22日(火)
連れが始めての連泊ロングツーリングとなり、無理せず本日は基本自宅までまったり帰宅予定。
佐賀関出航フェリーの予約はAM10:00発、30分前には乗り場に到着するようにとの事で、余裕を持って8時出発。
平日出勤時間とも重なったのか一般道ながら結構な速度で流れていますが、連れも流れに乗って順調に進んでいます。
別府から大分市内を抜けて、佐賀関を目指します。
事前予定通りのAM9:00にはフェリー乗り場周辺に到着、近くのコンビニにて朝食。
同じコンビニで朝食をとるバイクチームと挨拶を交わすと、四国から上陸したばかりだとの事。
軽く挨拶、なぜか見守られながらフェリー乗り場に向けて出発、連れは半端なく緊張した様子(笑)
フェリー乗り場には既に3台の先客が、早々にチケット購入を済ませ船の到着を待ちます。
フェリーの乗船口はこんな感じで開きます。
興味津々で写真を撮ったり見学の乗客が多数。
バイクが手際よく固定され。
やはり往復どちらにも対応可能なメッセージ越しの九州。
来年はまた来るであろう九州に感謝、客室で仮眠し四国到着まで過ごします。
到着した三崎港から、連れの要望に応えて”佐田岬灯台(駐車場)”まで軽く走る事に。
不思議と画になる風力発電施設。
小一時間走り駐車場に着くと、先ほど私達が乗船していたフェリーが九州に向かっています。
駐車場から灯台や大戦時の砲台跡などまで徒歩で行けるのですが、結構な距離があり時間に余裕があるとは言えない事から今回は見送り。
15年ほど前に一度先端まで歩いたのですが、既に記憶も定かではありません^^;
やはりツーリングが気持ち良いルートとあって、バイカーも多数。
駐車場東側からの小道の先に展望台がある様で、距離もそう遠くないようなので行ってみる事に。
10分ほど山道を歩くとウッドテラスの展望台が。
確かに灯台がいい感じで展望できます。
展望台には私達のみ、安全に配慮しつつドローン撮影開始。
地上では無風でしたが、上空はかなりの風、しかも時折突風が吹いていた様です。
風に強い"Parrot ANAFI"でしたがエラー警告が表示され続け、カメラ画像も突風で乱れるなど久々に無事の帰還を祈りました。
再び好天に恵まれた岬のワインディングを東へ。
昼食は先日お世話になった宿に行ってみたものの、宿泊者以外に昼食は提供していないとのことで断念。
同じ三崎町内の案内してくれたお店も営業時間外、、、気が付けば既にPM2:00を過ぎています。
諦めて無難に”道の駅 瀬戸農業公園”内のこちらで昼食。
私は天丼を。
連れはしらす丼とうどんのセット。
20年近く前に初めて、最近でも10年近く前に訪問して以来ですが、思えば現在の”道の駅”ブームの先駆的施設だったのでしょう、今ではすっかり懐かしさを感じてしまいます。
どうにか昼食にもありついて、無事に再び帰路に。
八幡浜、大洲、内子で少々道に迷い、久万高原町からの”道の駅 みかわ”でトイレ休憩と往路と同じルート。
見慣れた33号線を東へ、無事日暮れ前には帰宅。
連れの免許取得6ヶ月未満にして想像もしていなかった九州ツーリングは大きなトラブルも無く、無事に終えることが出来ました。